審美歯科治療

前歯セラミックは「1本だけ」?それとも「2本・4本そろえる」?

やりすぎないために、いったん整理してみましょう

こんにちは。いそ歯科医院 院長の大川です。

前歯のご相談でよくいただくのが、このようなお悩みです。

  • 「1本だけセラミックにしたいのですが、左右2本・4本そろえた方がきれいと言われました」
  • 「1本だけ治したいと言ったのに、まとめて何本も勧められて不安になってしまった」
  • 「たしかにきれいになりそうだけど、そこまで削って大丈夫なのか心配…」

見た目の問題である一方で、歯の寿命や削る量にも直結する、大事なテーマです。

今回は、

  • 1本だけセラミックにする場合のメリット・デメリット
  • 左右2本・4本をそろえる場合のメリット・デメリット
  • どんな点を基準に「何本治療するか」を決めていくのか
  • いそ歯科医院としての考え方

を、営業トークではなく、できるだけフラットにお話しします。


1. そもそも、なぜ「1本か複数本か」で迷うのか?

前歯セラミックのご相談のきっかけは、だいたい次のようなものです。

  • 昔入れた差し歯1本だけ色が合わない
  • 1本だけ形がいびつ・欠けている
  • 歯並び全体ではなく、特定の歯だけが気になる

このような場合、選択肢としては大きく分けて

  1. 気になるその1本だけをセラミックにする
  2. 左右2本(中切歯2本)をそろえる
  3. 前歯4本(中切歯+側切歯)をまとめて整える

という3パターンが考えられます。

どれが正解、というわけではなく、

「お口の状態」と「どこまで改善したいか」によって
バランスの良い落としどころが変わる

というイメージです。


2. 前歯セラミック「1本だけ」のメリット・デメリット

メリット

  • 削る歯の本数が最小限で済む
    → ほかの健康な歯を守れる
  • 費用も本数に比例するため、複数本に比べて負担が小さい
  • 処置の範囲が限られるため、将来のやり直しも局所で済みやすい

デメリット・難しい点

  • 周りの歯の色・透明感・形態を1本のセラミックで「完全に再現」するのはかなり難しい
  • とくに
    • 天然歯の色ムラが大きい
    • 歯の表面に細かい模様・溝・透明感がある
      場合、**「よく見ると、やはりここだけ違う」**という印象になることも
  • 歯並び自体にガタつきがある場合、1本だけを治しても全体のバランスは整いにくい

つまり、
「削る量は少ないが、仕上がりの自然さには限界があることもある」
という選択肢です。


3. 左右2本・4本をそろえるメリット・デメリット

メリット

  • 左右のバランスをとりやすく、「前歯の見え方全体」を整えやすい
  • 色・形・長さ・厚みなどをトータルでデザインしやすいため、見た目の満足度が高くなることが多い
  • もともと歯並びに段差がある場合、ある程度のガタつきを一緒に改善できることもある

デメリット・注意点

  • 健康な歯を含めて複数本削る必要が出てくる
    → 歯の寿命という観点では、負担が大きくなる可能性があります
  • 本数が増える分、費用・通院回数の負担も増える
  • 将来、1本だけトラブルが起きた場合でも、全体のバランスを考えてやり直しが必要になることがある

つまり、
「見た目の完成度は上げやすいが、歯への負担は大きくなる」
という選択肢です。


4. 「1本で十分なケース」「複数本を検討してもよいケース」

① 1本で十分なことが多いケース

  • もともと歯並びは大きく乱れていない
  • 気になるのは
    • 1本の色の違い
    • 1本の軽い形の不調和
      程度で、周囲の歯は比較的整っている
  • ホワイトニングで全体の色を整えたうえで、その色に1本を合わせることができそう

このような場合は、

まずは1本から考える価値が高い

と言えます。

もちろん、1本では難しい場合もありますが、「いきなり2本・4本」と決めつけるのではなく、

  • 写真・模型・シェード(色見本)を見ながら
  • **「1本でどこまで近づけられそうか」**を一緒に確認してから

次のステップを考えても良いと思います。

② 複数本を検討してもよいケース

  • もともと前歯4本くらいの歯並びの段差やねじれが大きい
  • 1本だけを理想的な形・色にしてしまうと、かえって周りが気になりそう(バランスが悪くなる)と予想される
  • 将来的にも「前歯の見た目全体をまとめて整えたい」という希望が強い
  • すでに数本が古い差し歯・被せ物になっていて、いずれやり直しが必要になりそう

こうした場合には、

2本・4本でまとめて整える選択肢も検討の価値あり

です。

ただし、その際も

  • 何本削るのか
  • 今後のホワイトニングの予定
  • 歯ぎしり・食いしばりの有無
  • 年齢・歯の残っている量

といった点を、冷静に整理してから決める必要があります。


5. 「本数ありき」ではなく、「やり過ぎないライン」を決める

いそ歯科医院では、

「1本より4本の方がきれいになりますよ」
という本数ありきの提案は基本的にしない

ようにしています。

その代わり、

  1. 今、一番気になっているのは何か
    • 色なのか、形なのか、歯並びなのか
  2. その悩みは、1本でどこまで改善できるのか
  3. 複数本に広げる場合、
    • 削る量はどれくらい増えるのか
    • 費用・通院回数はどれくらい増えるのか
    • 将来のやり直しの影響はどうか

を一つずつ整理しながら、

「自分ならどこまで治療するのが納得できるか」

をご本人と一緒に考えるようにしています。


6. いそ歯科医院での進め方のイメージ

ご相談をいただいた場合の流れは、おおよそ次のようになります。

  1. カウンセリング・お口の写真撮影
    • 気になる角度・笑顔の写真も確認
  2. 歯並び・かみ合わせ・歯ぐきの状態を診査
    • ①「1本だけセラミック」の場合のイメージ
    • ②「2本・4本でそろえた場合」のイメージ
      をそれぞれ説明(必要に応じて模型・写真で)
  3. 削る量・通院回数・費用・材質・将来のメンテナンスを含めてメリット・デメリットを整理
  4. その場で決められなければ、「一度持ち帰って、ゆっくり考えてください」とお伝えする

「たくさん削った方が売上になるから、複数本を勧める」
という発想ではなく、
「この方にとってどこまでが無理のないラインか」
を基準に話を進めたいと考えています。


7. まとめ:大事なのは「本数」よりも「納得感」と「歯の寿命」

前歯セラミックの「1本か、2本・4本か問題」を整理すると…

  • 1本だけセラミックは、削る量・本数が少なく、歯への負担は小さくなりやすい
    → ただし、色・形の完全な一致には限界があることも
  • 2本・4本そろえると、前歯全体のバランスを整えやすく、見た目の完成度は上げやすい
    → その代わり、削る本数・費用・将来のメンテナンスの負担は増える
  • どれが正解かは、お口の状態・年齢・歯の残っている量・ご本人の価値観によって変わる

ということになります。

いそ歯科医院では、

「1本か、複数本か」よりも、
「どこまでなら自分で納得して歯を削れるか」

を一緒に考えることを大切にしています。

  • とりあえず話だけ聞いてみたい
  • 他院で勧められた本数について、少しモヤモヤしている

という段階でも構いません。

「今の状態」と「選択肢」を整理するための相談の場として、お気軽にご相談いただければと思います。

【ご予約・お問合せはこちら】

 ○ 電話:027-283-2108

 ○ 迷っている方は:画面右下の青い歯マーク(AIチャット)で簡単セルフチェック(無料・匿名)

  ※AIチャットの回答は診断ではありません。

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