インプラントはできる?できない?
こんにちは。いそ歯科医院 院長の大川です。
インプラントのご相談で、とても多いのがこの質問です。

- 「糖尿病があってもインプラントは大丈夫ですか?」
- 「血圧の薬や、血をサラサラにする薬を飲んでいます」
- 「骨粗しょう症で薬を飲んでいるので心配です」
持病があると、「自分はもうインプラントは無理なのかな…」とあきらめてしまう方もいらっしゃいます。
**結論からいうと、持病があるからといって、インプラントが絶対にできないわけではありません。**ただし、病気の種類やコントロール状況によって、慎重な判断と準備が必要になります。
この記事では、
- なぜ持病があると注意が必要なのか
- 代表的な病気ごとの考え方のポイント
- いそ歯科医院ではどうやって判断しているか
を、できるだけわかりやすくお話しします。
※ここでお伝えする内容はあくまで一般的な考え方です。実際の可否や方法は、必ず主治医の先生と連携して決めていきます。
1. なぜ持病があると、インプラントに注意が必要なのか
インプラント手術は一般的には「歯科の小手術」に分類されますが、歯ぐきにメスを入れ、あごの骨を削ってインプラント体を埋め込むという処置です。
そのため、以下のような点に影響する病気があるかどうかは、どうしても確認が必要になります。
- 傷の治りやすさ
- 出血のしやすさ
- 感染への抵抗力
代表的なのは、
- 糖尿病
- 高血圧・心臓病・脳血管疾患
- 血をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)
- 骨粗しょう症とそのお薬
- 免疫抑制剤・ステロイドの長期使用
などです。
「病気があるからダメ」というよりも、今の状態で、小さな手術をしても問題ないか? を、主治医の先生と一緒に確認していくイメージです。
2. 糖尿病の方のインプラント
糖尿病があると、
- 傷の治りが遅くなりやすい
- 感染(細菌に負けてしまうリスク)が高くなる
とされています。
そのためインプラントでは、
- 手術後に傷がきちんと治ってくれるか
- 骨とインプラントがしっかり結合してくれるか
という点が重要になります。
考え方のポイント
- 血糖コントロールが安定しているかどうか
- 日々の食事・運動・内服がきちんと続けられているか
- 他にも合併症(腎臓・目・足の血流など)がないか
といった点を、主治医の先生の意見も聞きながら判断します。
血糖が安定している方は、条件を整えればインプラントが可能なケースも少なくありません。逆に、コントロールが非常に難しい場合は、無理をしない選択肢(義歯など)を優先することもあります。
3. 高血圧・心疾患・脳血管疾患、血をサラサラにするお薬
高血圧・心臓病・脳血管疾患
これらがある場合に大切なのは、
- 血圧や脈拍が安定している状態で手術できるか
- 心臓や脳に負担をかけてしまうリスクは高くないか
を確認することです。
- いつも測っている血圧の記録
- 心臓や脳血管の病気で入院・手術をした時期
- 薬の種類と飲み方
などを教えていただき、必要に応じて主治医の先生と相談します。
血をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)
- ワーファリン
- DOAC(新しいタイプのお薬)
- バイアスピリン
など
これらを飲んでいると、血が止まりにくくなる可能性がある反面、勝手に中止すると逆に血栓症のリスクが上がるという難しさがあります。
そのため、
- 勝手に服薬をやめずに
- 必ず主治医の先生と相談したうえで手術のタイミングややり方を決めていきます。
場合によっては、
- 薬はそのまま続けた状態で、手術時間を短く・傷を小さくして行う
- 大きな骨造成は避け、シンプルな処置にとどめる
といった工夫をすることもあります。
4. 骨粗しょう症とインプラント
骨粗しょう症そのものよりも、治療薬の種類がインプラントに関係することがあります。
- ビスホスホネート製剤
- それ以外の骨粗しょう症薬
など、薬の種類や投与期間によって、あごの骨の治りに影響が出るリスクが報告されているからです。
考え方のポイント
- どの薬を、どのくらいの期間使っているか
- 注射か、内服か
- 他に全身の病気がないか
などを主治医の先生に確認し、インプラントが可能かどうか、可能だとしたらどのくらい慎重に進めるべきかを相談しながら判断します。
5. 持病があるならインプラントはあきらめた方がいい?
ここまで読むと、「なんだか大変そうだし、もうあきらめた方がいいのかな…」と感じた方もいるかもしれません。
ただ、実際の診療では、
- 持病をきちんと管理しながら
- 主治医の先生の協力を得て
- 治療内容やタイミングを工夫すれば
インプラントが可能なケースもあります。
一方で、
- 病状がとても不安定
- 今後、大きな手術や治療が控えている
- 通院やお口の清掃がどうしても難しい
といった場合には、インプラントよりも、入れ歯・ブリッジなど別の方法を優先した方が生活の質が保ちやすいことも少なくありません。
大事なのは、「持病がある=一律にインプラント禁止」でも、「インプラントのために無理して病気を軽くみる」のでもなく、ご本人の体調と生活に合った落としどころを一緒に探すことだと考えています。
6. いそ歯科医院での進め方
持病のある方がインプラントの相談にいらした場合、当院では次のような順番でお話を進めます。
① 現在の病名と治療内容を伺う
- 通っている病院・診療科
- 飲んでいるお薬の名前(お薬手帳があると安心です)
② お口の状態を診査する
- インプラント以外の選択肢(入れ歯・ブリッジなど)も含めて検討
③ 主治医の先生への情報提供・照会
- 必要に応じて紹介状や問い合わせを行い、手術の可否や注意点を確認
④ 治療のタイミングや範囲を調整
- 体調・他科の治療・お仕事・ご家族の事情などを踏まえて、「今やるか」「少し先に伸ばすか」も含めて話し合う
⑤ インプラントを行わない選択肢も含めて説明
- あえてインプラントを避ける理由がある場合は、その根拠もきちんとお伝えします。
「インプラントにするかどうか」を決める場というより、「自分の体でどこまでなら無理なくできるか」を一緒に整理する場と考えていただければと思います。
7. まとめ:大事なのは「病名そのもの」より「今の状態」
持病のある方のインプラントについて、要点をまとめると…
- 糖尿病・高血圧・心臓病・骨粗しょう症などがあっても、状態が安定していれば、工夫しながらインプラントが可能なこともある
- 一方で、病状が不安定・薬の影響が大きい・これから大きな手術が予定されているといった場合には、無理をせず義歯やブリッジを優先した方がいい場合もある
- 判断には、主治医の先生との連携が不可欠
- 「持病があるから無理」と決めつけるのでも、「インプラントのために病気を軽く見る」のでもなく、体調と生活に合わせた落としどころを一緒に探すことが大切
ということになります。
- 他院で「病気があるからインプラントはできない」と言われて不安な方
- 逆に「大丈夫だと言われたけれど、本当に自分の体で平気なのか心配な方」
も、一度お口の状態と全身の状態を整理するつもりで、遠慮なくご相談ください。
【ご予約・お問合せはこちら】
○ 電話:027-283-2108
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