まずは”治療計画だけ”立ててみませんか?
こんにちは。いそ歯科医院 院長の大川です。
患者さんのお話を聞いていると、
- 奥歯が1本抜けたまま
- インプラントが良いとは聞くけれど、なかなか踏み切れない
- このまま様子を見ていて大丈夫なのか、何となく不安…
そんな状態で、数年も悩み続けている方が少なくありません。
インプラントは決して安い治療ではありませんし、「手術」と聞けば、心の準備が必要なのは当然のことです。
今日は、
「いつかインプラントを…」と思いながら先送りになっている方へ
今すぐ手術を決めなくてもできること
についてお話しします。
ポイントは、いきなり「やる・やらない」を決めるのではなく、
まずは”治療計画だけ立てておく”
という考え方です。
1. みなさんがインプラントを先送りにしてしまう理由
インプラントを勧められても、すぐには動けない理由として多いのは、

- 手術が怖い・腫れや痛みが心配
- 費用がいくらかかるのか、はっきりわからない
- 本当にインプラントがベストなのか、自信が持てない
- 今の入れ歯やブリッジで「何となく」過ごせてしまっている
といったものです。
どれも、ごく自然な感情です。
「怖がりだからダメ」「決断できない自分が悪い」などと、自分を責める必要はありません。
むしろ問題なのは、
不安なまま放っておいて、
何も情報が増えないまま時間だけが過ぎていく
という状態です。
2. 歯が抜けたままだと、どんなリスクがある?
奥歯が1本抜けたままでも、最初のうちは
- 反対側で噛めてしまう
- やわらかい物なら不自由しない
ため、「まあ大丈夫かな」と思ってしまいがちです。
ところが時間が経つと、少しずつ次のような変化が起こります。
- 抜けた歯の隣の歯が、すき間に倒れ込んでくる
- 噛み合っていた歯が、相手を失って伸びてくる(挺出)
- 一部の歯に噛む力が集中して、欠けたり、ヒビが入ったりする
これらはじわじわ進む変化なので、「ある日突然ガラッと変わる」わけではありません。
そのため、患者さんご自身では気づきにくいことも多いんです。
もちろん、すべての方にすぐインプラントが必要というわけではありません。ただ、
「何も治療をしない」=「お口の中が今の状態で止まってくれる」
…というわけではない、という点だけは知っておいていただきたいと思います。
3. 今決めなくていいこと/先に決めておいた方が良いこと
インプラントを検討するとき、
今すぐ決めなくていいことと
早めに決めておいた方がいいことがあります。
今すぐ決めなくていいこと
- 「何月に手術するか」
- 「何本インプラントを入れるか(最終確定)」
- 「どのメーカー・どのグレードにするか」
これらは、検査結果と治療計画を見てから落ち着いて決める方が賢明です。
早めに”おおまかに”決めておきたいこと
- 今後10〜20年くらいを見据えて、自分の歯をどこまで残したいか/どこまで治しておきたいか
- 「いずれインプラントにするつもり」なのか、「義歯やブリッジ中心で行く」つもりなのか
こうした人生のイメージ・治療の方向性は、すぐに治療に入らない場合でも、一度整理しておくとその後の選択がずっと楽になります。
4. 「治療計画だけ立てる」という選択肢
いそ歯科医院では、インプラントを迷っている方に、次のような進め方をよくご提案しています。
1. まずは現状把握
- 口腔内診査
- レントゲン・必要に応じてCT撮影
- 噛み合わせや、他の歯の状態も含めてチェック
2. いくつかのパターンで治療計画をお見せする
- インプラントを含めた「ベストプラン」
- ブリッジや義歯を組み合わせた「現実的なプラン」
- 当面は大がかりな治療をせず、経過観察+メンテナンスを中心にする「ミニマムプラン」
3. その場で決めなくてOK
- 資料をお渡しして、ご自宅でじっくり考えていただく
- ご家族とよく相談されてから、後日決めていただく
この段階では、**「治療計画を作るところまで」**がゴールです。
手術の日程までその場で決めていただく必要はありません。
5. 「今はまだ踏み切れない」という結論も尊重します
診査・診断を行った結果、
- 状態としてはインプラントが適している
- でも、今はご本人の気持ちがまだ整っていない
ということも、実際によくあります。
その場合、当院では無理に背中を押すことはしません。
「今すぐインプラントに進まなくても、ここまでわかっていれば大丈夫ですね」
というところまで整理して、
- 今後数年の間に注意して見ていくポイント
- 定期検診の頻度
- 痛みやトラブルが出たときの「次の一手」
を一緒に共有しておく。
それだけでも、先送りによる不安はかなり軽くなるはずです。
6. まとめ:決められなくて当たり前。まずは「情報」と「計画」を
インプラント治療は、
- 費用
- 手術
- 治療期間
- 将来の再治療
など、考える要素がとても多い治療です。
「インプラントを勧められたけれど、なかなか決められない」というのは、ある意味ごく自然な反応です。
大切なのは、
何も情報がないまま、「怖いから」「よくわからないから」という理由だけでずっと先送りにしてしまうこと
を避けることだと思います。
- 今のお口の状態がどうなっているのか
- インプラント以外にどんな選択肢があるのか
- 自分に合いそうな治療計画はどれか
これらを一度整理しておくだけでも、今後の10〜20年の過ごし方は大きく変わります。
「今すぐ手術をするかどうか」ではなく、
「まずは治療計画だけ立ててみる」
そういう気持ちで、ご相談いただければと思います。
カウンセリングの段階であれば、話を聞くだけ、現状を知るだけでも構いません。
ご自身のペースで、少しずつ一緒に考えていきましょう。
当院ではインプラントの無料相談を行っております。是非ご利用ください!
いそ歯科医院 歯周病ホームページ https://www.isodent.
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