皆さん、こんにちは。いそ歯科医院 院長の大川です。
これまでの記事では、審美歯科治療における様々な技術や素材についてお話してきました。今回は、これらの治療で欠かせない「接着剤」について深掘りしていきたいと思います。
接着剤ってなに?
接着剤というと、日常で使う接着剤をイメージする方も多いかもしれません。しかし、歯科で使用する接着剤は、単にものをくっつけるだけでなく、口の中という湿潤な環境で、長期間にわたって強い接着力を維持できる特殊なものです。
歯科で使用する接着剤は、大きく分けて「セメント」と「レジンセメント」の2種類があります。
- セメント: 主にクラウンやブリッジを歯に固定する際に使用されます。セメントは、粉末と液体を混ぜ合わせることで硬化するタイプが一般的です。
- レジンセメント: ラミネートベニアやインレーなどを接着する際に使用されます。レジンセメントは、光を当てて硬化させるタイプが多く、より審美的な治療に適しています。
接着剤の役割
接着剤の役割は、人工物であるセラミックやレジンを、天然の歯にしっかりと接着させることです。これにより、以下の効果が期待できます。
- 高い保持力: 長期間にわたって、人工物が外れるのを防ぎます。
- 密着性: 歯と人工物の間に隙間を作らず、二次的な虫歯や歯周病のリスクを低減します。
- 審美性: 歯の色に合わせたセメントを選ぶことで、自然な仕上がりが期待できます。
より強い接着を実現するために
より強い接着を実現するためには、以下の点に注意が必要です。
- 歯の表面処理: 歯の表面を適切に処理することで、接着剤との密着性を高めることができます。
- 接着剤の選択: 患者さんの状態や治療内容に合わせて、最適な接着剤を選択することが重要です。
- 接着操作: 接着剤の混合時間や硬化時間などを厳守し、適切な操作を行う必要があります。
- 口腔内の状態: 口腔内の乾燥や唾液の混入は、接着強度を低下させるため、注意が必要です。
接着剤の進化
近年では、接着剤の技術も日々進化しています。例えば、自己接着性レジンセメントの登場により、より簡便かつ迅速な治療が可能になりました。また、バイオミメティックな接着剤と呼ばれる、歯の構造を模倣した接着剤の開発も進んでいます。
まとめ
接着剤は、審美歯科治療の成功を左右する非常に重要な要素です。歯科医師は、患者さんの状態や治療内容に合わせて、最適な接着剤を選択し、丁寧な治療を行うことが大切です。
当院では、最新の接着剤を使用し、高い接着強度を実現することで、患者様に長く快適にご使用いただけるような治療を目指しています。
歯に少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
いそ歯科医院では審美歯科の無料相談を行っております。是非ご利用ください!
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