皆さん、こんにちは。いそ歯科医院 院長の大川です。
前回は、審美歯科治療でよく使用されるシリコン印象材の種類や特徴についてお話しました。今回は、シリコン印象材を用いた印象採得の際に気をつけたい点や、より良い印象を得るためのテクニックについてご説明していきます。
シリコン印象材を用いた印象採得の注意点
シリコン印象材は、非常に高精度な印象を得ることができる一方で、いくつかの注意点があります。
- 混和時間: 主剤と硬化剤を混ぜ合わせる時間や、混ぜる速さによって、硬化時間や強度が変化します。指示された時間と方法で、丁寧に混ぜ合わせる必要があります。
- 気泡: 印象材を混ぜ合わせる際に、気泡が入ってしまうと、印象に空洞ができ、正確な形状が再現できなくなってしまいます。そのため、ゆっくりと丁寧に混ぜ合わせ、気泡をできるだけ少なくすることが大切です。
- 口腔内の乾燥: 口腔内が乾燥していると、印象材が歯に付着しにくくなったり、気泡が入ったりする原因になります。そのため、印象採得前に、口腔内を十分に湿らせておく必要があります。
- 圧力: 印象材を口腔内に充填する際は、均一な圧力をかけることが大切です。圧力が不十分だと、歯の細部まで印象がとれません。
- 硬化時間: 印象材は、硬化時間が決まっています。硬化し始める前に、素早く口腔内に充填し、硬化が完了するまで静かに待つ必要があります。
より良い印象を得るためのテクニック
より良い印象を得るためには、以下のテクニックが有効です。
- トリム: 印象採得前に、トレイの余分な部分をカットし、歯の形に合わせることで、より正確な印象を得ることができます。
- ダブルミックス: 二種類の硬さの異なるシリコン印象材を組み合わせることで、歯の細部まで正確に再現することができます。
まとめ
シリコン印象材を用いた印象採得は、審美歯科治療において非常に重要なステップです。歯科医師は、患者様の口腔内の状態や治療内容に合わせて、最適な印象材を選び、丁寧な操作を行います。
より良い印象を得るためには、歯科医師の技術はもちろん、患者様の協力も不可欠です。印象採得中は、歯科医師の指示に従い、リラックスして治療を受けていただくことが大切です。
次回以降は、印象採得後の作業や、より美しい笑顔を実現するための様々な治療方法についてご説明していきます。
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