審美歯科治療

歯ぐきの悩みを解決する方法/③歯肉退縮の治療

皆さん、こんにちは。いそ歯科医院 院長の大川です。

前回は、歯周病の初期段階である歯肉炎の治療についてお話ししました。今回は、歯ぐきが後退してしまう「歯肉退縮」について、その原因と治療法を詳しくご説明します。

歯肉退縮の原因

歯肉退縮は、歯ぐきが歯の根元に向かって後退する現象です。主な原因としては、以下のものが挙げられます。

  • 歯周病: 歯周病によって歯を支えている組織が破壊されると、歯ぐきが後退します。
  • 歯磨きの仕方: 力強く横方向に磨いたり、硬い歯ブラシを使用したりすると、歯ぐきを傷つけてしまい、歯肉退縮を招くことがあります。
  • 加齢: 加齢に伴い、歯ぐきを支えている組織が弱くなり、歯肉退縮が起こりやすくなります。
  • 遺伝: 歯肉退縮しやすい体質を遺伝している人もいます。
  • 歯ぎしり: 歯ぎしりは、歯周組織に過度な負担をかけ、歯肉退縮の原因となることがあります。

歯肉退縮がもたらす問題

歯肉退縮が進むと、以下の様な問題が起こることがあります。

  • 知覚過敏: 歯の根元がむき出しになることで、冷たいものや熱いものがしみる知覚過敏が起こることがあります。
  • 見た目の悪さ: 歯が長く見え、見た目が悪くなることがあります。
  • 虫歯になりやすい: 歯の根元はエナメル質が薄く、象牙質が露出しているため、虫歯になりやすくなります。
  • 歯周病の進行: 歯肉退縮は、歯周病の進行を加速させる可能性があります。

歯肉退縮の治療法

歯肉退縮の治療法としては、以下のものがあります。

  • 歯肉移植: 他の部分の歯ぐきを移植して、歯の根元を覆う治療法です。
  • 結合組織移植: 歯ぐきの下の結合組織を移植して、歯肉を増やす治療法です。
  • 人工歯肉: 人工の素材を用いて、歯肉を補う治療法です。
  • レーザー治療: レーザーを用いて、歯肉を切除したり、歯周ポケットを洗浄したりする治療法です。

どの治療法が最適かは、歯肉退縮の程度や、患者さんの状態によって異なります。歯科医師とよく相談し、最適な治療法を選びましょう。

歯肉退縮の予防

歯肉退縮を予防するためには、以下のことに注意しましょう。

  • 正しい歯磨き: 歯ブラシを優しく、歯と歯ぐきの境目に沿って磨くようにしましょう。
  • 定期的な歯科検診: 定期的に歯科医院で検診を受け、歯周病の早期発見・早期治療に努めましょう。
  • 歯ぎしり対策: 歯ぎしりが気になる場合は、マウスピースなどを使って歯を保護しましょう。

まとめ

歯肉退縮は、一度進むと元に戻すことが難しい場合もあります。しかし、早期に治療を開始すれば、症状の進行を食い止めることができ、歯の寿命を延ばすことができます。歯ぐきに異変を感じたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

次回は、歯周病予防のためのホームケアについて詳しくご説明します。

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