皆さん、こんにちは。いそ歯科医院 院長の大川です。
前回は、審美歯科治療において、仮歯であるプロビジョナルレストレーションの重要性についてお話しました。今回は、プロビジョナルレストレーションのフィット感を高め、患者様の快適性を向上させるための「フレンジテクニック」についてご紹介します。
フレンジテクニックとは?
フレンジテクニックとは、義歯の縁(フレンジ)を調整することで、より密着度を高める技術です。一般的には、入れ歯などの可撤義歯に対して行われることが多いですが、近年では、審美歯科治療におけるプロビジョナルレストレーションにも応用されています。
なぜプロビジョナルレストレーションにフレンジテクニックが有効なのか?
プロビジョナルレストレーションは、最終的なセラミック治療の設計図のような役割を果たします。この仮歯が歯ぐきにぴったりとフィットしていなければ、最終的なセラミックも同様にフィットしない可能性があります。また、フィット感が悪いと、発音しにくくなったり、食べ物が挟まりやすくなったりといった問題が生じる可能性があります。
そこで、フレンジテクニックを用いてプロビジョナルレストレーションの縁を調整することで、歯ぐきとの密着度を高め、これらの問題を解消することができます。
フレンジテクニックのメリット
プロビジョナルレストレーションにフレンジテクニックを応用することで、以下のメリットが期待できます。
- フィット感の向上: 歯ぐきとの密着度が高まり、より快適に過ごすことができます。
- 発音の改善: 発音がしにくくなるのを防ぎ、コミュニケーションを円滑にします。
- 異物感が軽減: 歯と仮歯の間に隙間ができにくくなり、異物感が軽減されます。
- 最終的なセラミックの精度向上: プロビジョナルレストレーションのフィッティングを改善することで、最終的なセラミックの精度も向上します。
実際の症例
先日、当院でセラミック治療を行った患者様から、「仮歯が少し違和感がある」というご相談を受けました。詳しくお話を伺ったところ、舌触りが気になるというご様子でした。そこで、プロビジョナルレストレーションの縁を調整するフレンジテクニックを施したところ、患者様からは「違和感なく快適に過ごせるようになった」と喜んでいただきました。
まとめ
フレンジテクニックは、可撤義歯だけでなく、プロビジョナルレストレーションにも応用できる非常に有効な技術です。この技術を用いることで、患者様はより快適に治療期間を過ごすことができ、最終的にはより満足度の高い審美治療を実現することができます。
当院では、患者様の快適性を第一に考え、様々な治療法の中から最適なものを選択し、治療を行っています。
歯に少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
いそ歯科医院では審美歯科の無料相談を行っております。是非ご利用ください!
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